EU、EDA、シノプシスによる350億ドルでのアンシス買収を条件付きで承認

ロイター通信によると、EUの独占禁止法執行機関である欧州委員会は、EDAと半導体知財大手シノプシスによる産業用シミュレーションソフト会社アンシスの買収を条件付きで承認することを決定した。この350億ドルの取引が成功すれば、ブロードコムによるVMwareの690億ドルの買収に次ぐ、テクノロジー業界で2番目に大きな取引となる。取引を円滑に進めるため、シノプシスはアンシスの買収完了後に光学ソリューション部門を売却し、アンシスのRTL電力解析ソフトウェアPowerArtistをスピンオフするという欧州委員会の勧告を考慮することを約束した。この動きは、合併した企業が特定の市場分野で独占を形成する可能性についてのEUの懸念を和らげるのが狙いだ。