ロームの主な顧客

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ロームは2023年7月、既存の6インチシリコンカーバイドウェハー工場2棟をベースに、出光興産の太陽電池生産子会社ソーラーフロンティアと、同社の太陽光パネル製造工場「久能富工場(宮崎県久能富町)」の資産(工場建物と土地)を2023年10月に取得し、8インチシリコンカーバイドパワー半導体の生産拠点とすることで基本合意したと発表した。計画によると、新設する8インチシリコンカーバイドパワー半導体工場は2024年末の生産開始を目指しており、宮崎市、福岡県筑後市に次ぐロームの3番目のシリコンカーバイドパワー半導体生産拠点となる。ロームはすでに、セミクロン・ダンフォス、BMW、マツダ、ユナイテッド・オートモーティブ・エレクトロニクス、ルーシッド、ジェンチュ、ヴィテスコ・テクノロジーズ、ジーリー・オートなど多くの顧客を獲得しており、シリコンカーバイドの顧客は、中国39社、欧州24社、米国14社、日本43社、その他18社となっている。ロームは2023年6月、ドイツの自動車部品大手ヴィテスコ・テクノロジーズとシリコンカーバイドパワー半導体の長期供給パートナー契約を締結し、2024年から2030年までの取引額が1300億円以上に達することも発表した。